某月某日
少しずつ本が増えてきましたねと、ある新聞記者さん。お店の周辺で家屋の取り壊し作業が行われるその段取りが進んでいる表れだ。これから先、住人の減っていくであろうことが予測される地域を選び、新しく生活の拠点を構えた僕の判断はおかしかったのだろうか。などと考えているとお客さんが来て下さる。
久しぶりに読書が出来ている。気がしている。今年の上半期は自分でもやる気の起きない時間を過ごしていたのだと思う。少々のうつ状態か。10月に入り突然気持ちの晴れた感触があり、棚の追加や本の入れ替えが行えた。特に何か明確な出来事があったとも思えないが、こうして文章が書けるのも変化の一つと考える。
午前の工場勤務、午後からの開店、夜の相談業務と相変わらずの生活だが、笑える時間も作りながらその日暮らしを楽しもう。