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バイト終わりの帰宅と同時にある男性の訃報が届いた。久しくお会いしていなかったが、体調がよくないことは聞いていた。

生前を振り返って思い出すのは彼らが運営していたコミュニティスペースについて話しを伺っている最中、音楽の話しができたこと。うちも古本屋故、彼のお話しになると読書会の話題が中心になる。しかし僕の中では音楽好きな一面がとても印象に残っており、昨年だったかのフジロックの生配信を観ながらお互いSNSでつぶやき合っていた。とてもセンスがあり耳もよかったのだろう、彼の反応するミュージシャンに僕もいろいろと刺激を受けた記憶がある。

彼が「いつか演奏聴かせて下さいね」と僕に言ってくれていたにも関わらず、実現させることができなかった。社交辞令といえばそうだったかもしれないが、僕が場所を構えるに辺り一番の理想として掲げるスペースを作っていた彼のその言葉はとても嬉しかった。

あまり多くのやり取りを交わした間柄ではなかったかもしれないが、僕の中での存在感は大きいものだった。ご冥福をお祈りします。

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