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晴れ時々某月某日

街づくりと聞くと二人の顔を思い出す。

一人は富山市中心市街地の賑わいを創出することを目的とした広場「グランドプラザ」の立ち上げから運営までをやってのけた山下裕子さん。僕と彼女との出会いは古く、きっかけは音楽だった。当時彼女は自身で仕事を持ちながら音楽のライブイベントを企画、運営していた。呼ばれていたミュージシャンが個性的で、会場選びも花屋や飲食店、また文化施設にピアノを持ち込む等、当時としてはとても面白いことをしていた。僕は彼女のセンスにより人生を棒に振ったのかもしれない。いや、振ってない。ちなみに彼女とは同級生で、知り合ったのは20年近く前。現在はほとんど会う機会はないが、たぶん相変わらずだろう。


富山のまちなか賑わい広場グランドプラザの詳細はこちら

もう一人は富山市中央通りに自身でお店を構えながら、映画館の立ち上げやショッピングモールのプロデュースと現在も大変な活躍を見せている田辺和寛さん。僕と彼との出会いもまた音楽で、彼自身も音楽活動を行っていることから様々なところで刺激を受けてはフィードバックし続けているのだろう。彼が「ほとり」を始めた頃、自身を空間プロデューサーだと言っていたことが印象的で、今の活動にも色濃く反映されていると思う。


ほとり座の詳細はこちら

この街づくり職人の二人には、これまで散々と街に出て遊び、話し、感じてきたことがあったのだろう。今その多くのことを上手く活かし、街づくりとして成果を上げているのだと思う。


今日、ここから徒歩10分の場所に古本なるや2号店がオープンした。ここは僕が構想を練り物件を探し、そのために仕入れ、人を雇って販売するような店舗ではなく、大学生が集うシェアハウス内に販売スペースを設けた形になる。その大学生たちは「若手芸術家の集まる街伏木」を目指した「街づくり」をテーマに活動していて、僕はそのお手伝いをしていることになる。

街づくりをどういう風に定義していいのか僕自身分かっていないところはあるにせよ、街のつくり方にはいろいろな方法があるだろう。彼らは今、街を楽しみ始めたのかもしれない。ないものをつくる、あるものを活かすと、これから街と触れ合い、そこでどう感じてどう表現していくのか、楽しみにしたいと思います。

古本なるや2号店(シェアハウスひなた内)
富山県高岡市伏木古府1丁目9-40

営業時間(月曜定休)
平日16:00-20:00
土日祝10:00-20:00
日中、住人が家にいる間は営業時間問わずopen

僕は街をつくろうとまでは思ったことはないが、お店が街の楽しみのひとつになればとは思う。話せる古本屋が縁で始まった新しい関係。どうぞよろしくお願い致します。


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