交流分析士インストラクターに向けた試験を控えている。学びは普段から意識しているが、いざ試験を控えると心細くなり、テキストを開いては焦ったりしている。

日々慌ただしく過ごす中でなにか効果的な勉強方法はないものかと考えていたところ、一緒に勉強してる仲間のひとりから勉強は立って行っていると聞いて、ほほうとなった。調べてみるとなにやら血流の影響で脳みそが活性化、記憶や理解度が増すとのことだった。僕はさっそく立ってテキストを振り返ることにした。

立ってテキストを振り返ることが自然になってきた頃、ある新刊書店でほにゃらら大学一発合格！うんたら勉強法と歌われている書籍が目に止まったのでぱらぱらとめくった。お金を持ってて仕事もできそうな男性が様々な勉強法を提案しており、そのなかの音読がいたってシンプルで効果的だ、だってお坊さんを見てみろ云々と書かれたページを読んで、ほほうとなった。

以降記憶したい内容は立って音読するようになった。一人でぶつぶつと音読していてもつまらないので相方に聞いてもらうこととし、そのうち調子にのって語尾を伸ばしはじめ、ひとり朗唱の会のようになった。楽しくなり帰宅後もこりずに歌っていたが楽しかったのはどうやら僕だけのようで、最初耳を傾けてくれていた相方は今では迷惑そうに首を傾けている。

人の心は理論でどうこうできるものではないが、なんらかの気付きや変化を味わうきっかけになる。実践を繰り返し、日々歌いながらのんびりと過ごせるようになりたい。

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