ここは古本屋。いつかお客さんの元に届くであろう本がそこかしこに並べられている言わば倉庫のような場所。僕はここで毎日、お客さんから買い取らせて頂いた本を磨き、並べ、暮らしている。そしてこの倉庫にはいろんな人が訪れ、僕はゆっくりと話を聴く。この持ちよられた物語にはそれぞれのドラマがあり、それが糧となり僕は毎日生きることができている。僕はこの倉庫の住人であり番人で、またこの倉庫は僕の頭の中でもある。なんだかおもしろい。そんな住人であり番人である僕は2年ほどの間を空けて、また楽器を手にし始めた。理由というのもあまり思いつかないが、強いて言えばなんだか寂しかったから、というのが妥当かもしれない。交流分析による時間の構造化でこの辺りは明確になるだろう。

この倉庫は街の出入り口にあたるJR氷見線伏木駅前、住宅地の一角に位置する。そのためあまり大きな音を出すことはできない。僕個人でもあまり派手に演奏するつもりもなく、たまにセッションに顔を出したり、どこかでしっぽり程度にしたいと思っている。そして2年も穴を開けているのに、たまにミュージシャン仲間から遊びにこないかと声をかけてくれることには本当に嬉しさしかない。ありがとう。

僕は今この2年の穴を埋めるのに苦労をしているが、昨日友人でもあるk氏が遊びに来てくれた際にあることを思い出させてくれたのでさっそく今日から試している。出だしは順調。マウスピースはセルマーソロイストでブルズアイのリガチャにリコロイヤル3番をセット。ソロイストなんて名前がまたいい。手持ちがロングシャンクではあるけれど、イメージはやはりジョー・ヘンダーソンか。それほど大きくもない音量が倉庫の雰囲気にも合っている。さあ時間を見つけて練習だ。

最近倉庫という響きがしっくり来ている。たぶん台所や寝室にも段ボールが積まれているからだろう。そんな倉庫で暮らす僕の音楽はどんな風に鳴らされるのか。僕のこれからの音楽をware house musicとでも名付けてみよう。かっこよく横文字を並べて、気分だけでも上げていこう。



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