14グラムの後悔
対岸に見える小さな灯りがわたしのものであると思えたとき 水面に揺れ映るその光の橋はわたしを渡らせまいと途中途切れ 等間隔で整列するいつかの滲みを備えた橋脚の間隔が 取るべき人との距離感ではないことを知...
降り立った日
群青色の大きな影の背がすこしずつ低くなり 蜜柑色の涙は遠く離れる 憶えていますか 1277話目の物語は白い屋根の下から始まり 向こうに見える街灯の下までたどり着く前に終わる 変わらず水のない海を泳ごうとして...
出会いとこれから
とある相談者さんとの間でどう解釈していいのか分からないやり取りがあった。このことを先輩相談員に話してみると「この場合はこんな事が考えられるのよ」と事例を交えながら説明してくれ、納得したと同時に甚く...